2010年代の予兆──「絵画の庭──ゼロ世代日本の地平から」展レビュー:フォーカス|美術館・アート情報 artscapeという展覧会。

これほど大規模な、日本人による「絵画」だけに絞った、美術館でのグループ展を近年、見た記憶がない。28作家による、具象傾向を中心とした絵画約200 点、しかもほぼすべてが2000年紀以降の近・新作である。しいて言えば、東京国際フォーラムのような見本市会場でのアートフェアに近い印象で、見れども見れども仮設壁で仕切られたブースが続く。けれども、ひとりに割り当てられたスペースは豊かで(個展の集合体のようだが)、作品に値段もついていない。国立国際美術館の地下三階の企画展スペースに加え、地下二階のコレクション用スペースまで使った全館一斉展示である。中之島へ「新築移転5周年」を機に、これだけの数の絵画が一堂に、のびやかに会したのである。

いやー、本当にこれは、なかなか圧巻である。


奈良美智《The Little Judge》2001
個人蔵、 ©Yoshitomo Nara
photo: Yoshitaka Uchida, courtesy of Tomio Koyama Gallery



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